現状維持してこのまま続けばそれでいい…
そう願ったのは昨日の僕。
それは偽りの考えだと。都合の良い言葉なんだと。
そう気がついたのは今日の僕。
友達から一歩進んだ先にあるモノ
つかみ取るチャンスは今までいくらでもあったのに
僕はいつも都合の良い言い訳をして見逃した。
先に進むのが怖かった。
手にしたチャンスを無駄にしてマイナスになる事を恐れて逃げた。
積み上げてきたモノが一瞬で崩壊するのが溜まらなく嫌だった。
ただ遠くから眺めていたり、
本心はそっちのけで彼女を話のネタにしてるのがとても心地よかった。
でも、そうやって逃げ続ける自分に気がついた。
本当は助けが必要な状態にあるのを知っていたのに
手を差し延べなかった自分に。
本当は直接話せばいいのに顔を合わせなくていい方法でだけ意思表示していた自分に。
本当はこんなに想っていたのにその気持ちを伝えようとしない自分に。
その素直な感情を少しも本心だと信じなかった自分に腹が立った。
情けないよお前。
なんで今まで何もしなかった!!
自分にそう怒鳴りつけても答えは返ってくるはずもなく
僕はただひたすらに気落ちするだけだった。
でも気づかされた。
かけがえのない友のおかげでやっと気づけた。
「テンションに流されてみろ」
僕らの間では100%わかるユーモアの混じった一言で。
この親友の言葉からもう一度自分の根底にあるものを探った。
考えた
そして思い出した。
忘れてなんかいなかった。
僕が彼女にこだわる理由…それは勝ち負けとかそういった類のものじゃない。
ただ単純に好きなだけ。
1年前の5月。学校帰りの地下鉄で乗り合わせたのをチャンスと見極め
それこそテンションに流されるままにメアドと電番を聞いたあの日。
あの日からもう既に好きだったんだと。
「その時の気持ち、忘れるな」
言われた訳じゃないんだけど、親友がそう僕にささやいた…そんな気がした。
そうしたら僕は自然と笑ってた。
きっとあの日と同じ気持ちで笑えてたはずだ。
もう、僕に怖いモノなんてない。PR